この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
約束~リラの花の咲く頃に~Ⅲ Love is forever
第4章 【接近~近づいてゆく心~】
「殿下。そのような仰り様は、殿下にはふわさしくありません。殿下は、この国(朝鮮)の誇りではございませんか。私は、民の父であり、国の父である殿下には後世までも聖君(ソングン)として語り継がれるような君主になって頂きたいのです。それが、私の願いです」
その時、莉彩の中でもう一人の自分が呟く。
―真実のところ、そうなの? このまま二十一世紀の日本に帰って、もう二度と殿下と逢えなくなっても良いの?
その時、莉彩の中でもう一人の自分が呟く。
―真実のところ、そうなの? このまま二十一世紀の日本に帰って、もう二度と殿下と逢えなくなっても良いの?