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約束~リラの花の咲く頃に~Ⅲ Love is forever
第4章 【接近~近づいてゆく心~】
「裾を持ち上げよ」
ぞんざいに命ずる大妃を莉彩はぐっと睨みつけた。
莉彩はそもそもこの時代の人間ではない。幾ら相手が大妃といえども、ここまでの侮辱を受けるいわれはないのだ。
「何だ、その眼は。そなたはよほど性根をたたき直す必要がありそうだな」
大妃が眼顔で合図し、孔尚宮が莉彩に近寄ってきた。有無を言わせぬ力で肩を押さえつけられる。その隙にもう一人の女官が進み出て、莉彩のチマの裾をめくった。
ぞんざいに命ずる大妃を莉彩はぐっと睨みつけた。
莉彩はそもそもこの時代の人間ではない。幾ら相手が大妃といえども、ここまでの侮辱を受けるいわれはないのだ。
「何だ、その眼は。そなたはよほど性根をたたき直す必要がありそうだな」
大妃が眼顔で合図し、孔尚宮が莉彩に近寄ってきた。有無を言わせぬ力で肩を押さえつけられる。その隙にもう一人の女官が進み出て、莉彩のチマの裾をめくった。