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約束~リラの花の咲く頃に~Ⅲ Love is forever
第4章 【接近~近づいてゆく心~】
昏い昏い憎しみの焔をその眼に宿し、王は莉彩を抱きかかえた。
「あなたがそこまで仰せなら、私ももうあなたを母上とは呼ぶまい。あなたはかつて側室であった私の母を苛め抜き、母は失意の中に亡くなった。ユン淑儀も母も言ってみれば、あなたに殺されたようなものだ」
静かな声音で断ずると、王はそのまま踵を返す。
「今のお言葉を宣戦布告と受け取ってよろしいのですね、国王殿下」
背後から大妃の声が響いた。
「あなたがそこまで仰せなら、私ももうあなたを母上とは呼ぶまい。あなたはかつて側室であった私の母を苛め抜き、母は失意の中に亡くなった。ユン淑儀も母も言ってみれば、あなたに殺されたようなものだ」
静かな声音で断ずると、王はそのまま踵を返す。
「今のお言葉を宣戦布告と受け取ってよろしいのですね、国王殿下」
背後から大妃の声が響いた。