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約束~リラの花の咲く頃に~Ⅲ Love is forever
第8章 【想い】
生命の儚さと強さ、そして母親という存在の尊さをかいま見たような気がした一瞬だった。
叶うなら、愛する男の子を授かり、この手に抱いてみたい。女であれば、恐らく誰しもが心に抱(いだ)き、思い描く夢だろう。
だが、自分にはそれも許されないのだ―。
莉彩はすぐに泰恵に返信メールを送った。
〝良いのよ、気にしないで。それよりも、純也(じゆんや)ちゃんは元気? もうすっかり大きくなったことでしょうね。今度、抱っこさせて貰うのを楽しみにしてます〟。
叶うなら、愛する男の子を授かり、この手に抱いてみたい。女であれば、恐らく誰しもが心に抱(いだ)き、思い描く夢だろう。
だが、自分にはそれも許されないのだ―。
莉彩はすぐに泰恵に返信メールを送った。
〝良いのよ、気にしないで。それよりも、純也(じゆんや)ちゃんは元気? もうすっかり大きくなったことでしょうね。今度、抱っこさせて貰うのを楽しみにしてます〟。