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約束~リラの花の咲く頃に~Ⅲ Love is forever
第9章 契り
多分、時を越えるためにリラの花の簪は絶対に必要なものに違いない。それに更に残りの必要な条件が揃った時、あちらとこちらを繋ぐ道ができ、扉は開かれる。
もし、あれが仮に九年後であったとしたら、時の扉は開かなかったのかもしれない。
意図して時を行き来することができないのだとすれば、逆に偶然が幾つも重なり、突然に時の扉が再び開くこともあり得るだろう。つまり、再会と同じく王との別離がいつ訪れるのかも莉彩には皆目見当がつかないのだ。
もし、あれが仮に九年後であったとしたら、時の扉は開かなかったのかもしれない。
意図して時を行き来することができないのだとすれば、逆に偶然が幾つも重なり、突然に時の扉が再び開くこともあり得るだろう。つまり、再会と同じく王との別離がいつ訪れるのかも莉彩には皆目見当がつかないのだ。