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約束~リラの花の咲く頃に~Ⅲ Love is forever
第9章 契り
「申し訳ございません。私ったら、つい殿下にこうしてお逢いできて、嬉しくなってしまって、幾ら何でもあまりに馴れ馴れしいというか失礼なことを申し上げてしまいました」
狼狽える莉彩を前に、王がフッと笑う。
「良いのだ。莉彩。十年前のそなたはまだ私が王であるということに遠慮して、固くなっていた。だが、今は本音を語り、ありのままのそなたを見せてくれる。私はその方が嬉しい。そなたの言葉を借りれば、十年前のそなたも好きであったが、今のそなたの方がもっと好きだ」
狼狽える莉彩を前に、王がフッと笑う。
「良いのだ。莉彩。十年前のそなたはまだ私が王であるということに遠慮して、固くなっていた。だが、今は本音を語り、ありのままのそなたを見せてくれる。私はその方が嬉しい。そなたの言葉を借りれば、十年前のそなたも好きであったが、今のそなたの方がもっと好きだ」