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約束~リラの花の咲く頃に~Ⅲ Love is forever
第2章 【邂逅~めぐり逢い~】
だが、既に時間は午後三時を回っている。莉彩との約束の時間は二時半だった。莉彩の性格からして、この時間になって待ち合わせ場所に来ていないことは考えられない。
慎吾は取るものもとりあえず、待ち合わせ場所の橋のたもとへ向かった。しかし、そこにも莉彩の姿はなかった。
慎吾は夏でもないのに、背中に冷たい汗が滲むのを感じた。莉彩は危機一髪で車に轢かれるところだった。それを考えれば、むしろ、自分が見たあの怖ろしい光景が夢であった方が都合が良いのは判っている。
慎吾は取るものもとりあえず、待ち合わせ場所の橋のたもとへ向かった。しかし、そこにも莉彩の姿はなかった。
慎吾は夏でもないのに、背中に冷たい汗が滲むのを感じた。莉彩は危機一髪で車に轢かれるところだった。それを考えれば、むしろ、自分が見たあの怖ろしい光景が夢であった方が都合が良いのは判っている。