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約束~リラの花の咲く頃に~Ⅲ Love is forever
第9章 契り
「崔尚宮、莉彩のことについては予が必ずや責任を持つ。だから、今夜は予に任せてくれ」
そこまで言われては、崔尚宮も了承しないわけにはゆかなかった。
「それでは、殿下。お願い致しまする」
崔尚宮は深く一礼すると、静かに扉を閉めた。気遣わしげに背後を振り返った後、小さな吐息をついて、廊下を歩き去ってゆく。
王はしばらく無言で莉彩を見つめていた。
枕許には崔尚宮が用意した清潔な着替えが置いてある。