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約束~リラの花の咲く頃に~Ⅲ Love is forever
第9章 契り
莉彩を、妻に、迎えたい。
その時、王の中で心が決まった。
「莉彩、私のものになってくれぬか?」
莉彩の黒い瞳が大きく見開かれた。
王はそろりと手を伸ばす。その指先がそっと薄く色づいた胸の先端を掠めた。
「―!!」
莉彩が改めて我に返ったように、ピクリと身を震わせる。自分が何も身につけていないのを知り、その白い頬に朱が散った。いや、頬だけではない、剥き出しになった裸の肩もほんのりと桜色に染まっている。