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約束~リラの花の咲く頃に~Ⅲ Love is forever
第9章 契り
「―怖い」
莉彩が呟き、涙を零すと、王は頬を流れ落ちるその涙を唇で吸い取った。
「大丈夫、酷いことはしないから、私に任せて」
小刻みに震える莉彩の背を撫でさすり、安心させるように微笑みかける。
そっと飾り紐を外し、編んだ髪を解くと、莉彩の丈なす長い黒髪が背中を滝のように流れ落ちる。艶やかな髪をこの上なく大切な宝物を扱うかのようにそっと梳きながら、王は莉彩のふくよかな乳房に顔を埋(うず)めた。