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約束~リラの花の咲く頃に~Ⅲ Love is forever
第11章 いつか、きっと
叶うことなら、徳宗と二人でずっとずっと生きてゆきたかった。毎朝、二人で南園を散策し、鳥の囀りや風が樹々の梢を揺らす音に耳を傾けていたかった。徳宗となら、他愛ないことでも何でも話していて愉しかったし、何を話すでもなく寄り添い合っていてさえ、その静けさを心地良いと思えた。
どうして、私はこの時代のこの国に生まれなかったのだろう。
どうして、彼が五百六十年前の朝鮮国王でなければならなかったのだろう。
どうして、私はこの時代のこの国に生まれなかったのだろう。
どうして、彼が五百六十年前の朝鮮国王でなければならなかったのだろう。