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約束~リラの花の咲く頃に~Ⅲ Love is forever
第14章 ♦MooN Light ♦
母の心遣いが嬉しくて、莉彩は届けられた荷物を胸に抱いて泣いた。が、今更、どんな顔をして両親の前に出られるだろう?
莉彩は短い礼の手紙だけを出し、自分がここにいることは父には内緒にして欲しいと頼んだ。
惣菜屋の仕事は朝早く、晩が遅い。莉彩は働くために、子どもを仕事先から近い保育園に預けていた。午後からの勤務と仕事が休みの日だけは子どもと二人で過ごす他は、大抵離れている。その分、子どもにはできるだけ愛情を注ぐように心がけていた。
莉彩は短い礼の手紙だけを出し、自分がここにいることは父には内緒にして欲しいと頼んだ。
惣菜屋の仕事は朝早く、晩が遅い。莉彩は働くために、子どもを仕事先から近い保育園に預けていた。午後からの勤務と仕事が休みの日だけは子どもと二人で過ごす他は、大抵離れている。その分、子どもにはできるだけ愛情を注ぐように心がけていた。