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約束~リラの花の咲く頃に~Ⅲ Love is forever
第14章 ♦MooN Light ♦
が、この時代に飛んだ刹那、臨尚宮の屋敷に来るなどと都合良く事が運ぶものだろうか。莉彩が疑問に思ったその時、両開きになった部屋の扉が静かに開いた。
「お母さん(オモニ)」
その声に、莉彩は眼を見開く。
聖泰が莉彩の懐に飛び込んできた。頭巾で頭をすっぽりと包み、見慣れない格好をしているその子は、一見、生まれたときからこの時代で暮らしている子どものように見えるが、紛れもなく我が子であった。
「お母さん(オモニ)」
その声に、莉彩は眼を見開く。
聖泰が莉彩の懐に飛び込んできた。頭巾で頭をすっぽりと包み、見慣れない格好をしているその子は、一見、生まれたときからこの時代で暮らしている子どものように見えるが、紛れもなく我が子であった。