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約束~リラの花の咲く頃に~Ⅲ Love is forever
第14章 ♦MooN Light ♦
隣家の住人の証言を裏付けるかのように、その小さな家には長らく人の住んだ形跡はなかった―。
「その者が何ゆえ、淑容さまと私の拘わりを知っていたのかは面妖ではありますが、あなたをよく存じておったようでございますから、その関係で私のことも知っていたのでしょうか」
淑妍は小首を傾げながらも、老翁のことはたいした問題ではないと割り切っているようだ。元々、頭の切り替えも回転も早い人なのである。
「その者が何ゆえ、淑容さまと私の拘わりを知っていたのかは面妖ではありますが、あなたをよく存じておったようでございますから、その関係で私のことも知っていたのでしょうか」
淑妍は小首を傾げながらも、老翁のことはたいした問題ではないと割り切っているようだ。元々、頭の切り替えも回転も早い人なのである。