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◇なななの短編◇
第8章 新春(近くて遠い)
「やめっ…てくださっ…あ…」
「──抵抗されると余計にゾクゾクします…」
「……真希…どうしてそんなにかわいいんだ…。ん…?……俺を殺す気か…?」
っ……!もうっ…誰か助けてっ!
「おねーちゃんにチュウしていいのは……僕だけなのーーーー!!」
突然叫び出した隼人の高い声に、二人は目を回して耳を塞いでしゃがみ出した。
チャンスっ…──!!
「隼人ありがとうっ…!」
私は二人からようやく解放され、隼人に涙目で感謝すると隼人の手を引いてその場から急ぎ足で立ち去った。
─────────…
ガンガンと頭で鳴り響いた声に意識が遠退きそうになりながら、二人はフラフラと立ち上がった。
はて…
自分は何のためにここにいたんだったか…
頭を抱えながら、二人は考えるが浴びるように呑んだ強い酒のせいでうまく頭が回らない…。
まあ…いいか…
「……関根…」
「はい…」
「呑むぞ…」
「はい…」
「ああ、あと…」
「…なんで…しょうか?」
「今年も……よろしく頼むぞ…」
「こちらこそ…今年もよろしくお願い致します…」
微笑んだ二人は本日15度目の会話を済ますとフラフラと部屋に戻って、再び酒をあおっていた…。
【完】
「──抵抗されると余計にゾクゾクします…」
「……真希…どうしてそんなにかわいいんだ…。ん…?……俺を殺す気か…?」
っ……!もうっ…誰か助けてっ!
「おねーちゃんにチュウしていいのは……僕だけなのーーーー!!」
突然叫び出した隼人の高い声に、二人は目を回して耳を塞いでしゃがみ出した。
チャンスっ…──!!
「隼人ありがとうっ…!」
私は二人からようやく解放され、隼人に涙目で感謝すると隼人の手を引いてその場から急ぎ足で立ち去った。
─────────…
ガンガンと頭で鳴り響いた声に意識が遠退きそうになりながら、二人はフラフラと立ち上がった。
はて…
自分は何のためにここにいたんだったか…
頭を抱えながら、二人は考えるが浴びるように呑んだ強い酒のせいでうまく頭が回らない…。
まあ…いいか…
「……関根…」
「はい…」
「呑むぞ…」
「はい…」
「ああ、あと…」
「…なんで…しょうか?」
「今年も……よろしく頼むぞ…」
「こちらこそ…今年もよろしくお願い致します…」
微笑んだ二人は本日15度目の会話を済ますとフラフラと部屋に戻って、再び酒をあおっていた…。
【完】