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◇なななの短編◇
第10章 レイは外!(この前、人を拾いました)

「ついでにもっとさえちゃんがエロくなりますよーに!!!!」
「はっ!?ちょっ…まくなってのっ…」
「裸エプロンしてくれますよーに!!!!」
「するかっ!!」
「まみちゃんのエロは内ぃいいい!!!!!」
……ほんっと意味わかんない…
節分て別に願い事叫ぶ行事じゃないんですけど!?
「ああ゛っ…もぉっ…」
豆だらけの床。
疲れた身体で地道に豆を拾う私、
本当に……哀れ。
「踏んだりして砕かないでよ!!もう掃除機かけるから、そこから動か───」
「るいちゃん…」
「っ……ちょっ…」
しゃがんでたら、後ろからぎゅっと抱き締められて、
うざいと思うより、安心してる自分がいた。
「………豆拾うから…」
「後ででいいだろ」
良くないんだよ。
砕けたら絨毯の隙間に入り込むだろうが。
「………何で今日帰ってきたとき抱き締めなかったの…?」
なに聞いてんの私、
乙女かっ…
けど後ろから抱き締められてるから顔見えないし、気が緩んで自然とそんなことを言っていた。

