この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
◇なななの短編◇
第11章 さっぽろ雪まつり!(B,近甘,ᙠ)



また店長が突然歩みを止めたせいで、ぶつかりそうになっていると、くるりと店長は振り返った。



少し俯きながら、目だけ上に向けて彼の様子を探る。




「だーーかーーらーー……」



「─────…んっ…」




急にグッと顎を掴まれ、塞がれた唇。




それに目を見開いていると、店長は顔を離したあと、再びムッとして私の事を見つめた。





「………急に言うな…っ!」





え??



ありがとうと…言ったこと、だろうか…。



結構考えて言ったから…急に言ったつもりはない…んだけど。



て、いうか……店長が…外でキスしてきたことが意外だ…。



………もっと……してこないかな。



そんなことを思って再び彼を見上げると、少しだけ彼の顔が紅らんでいるように見えた。




「……そういう顔も外ですんなっ…! 電車でも言っただろうがっ…!」



「………顔…?」



「とにかくお前は全部急すぎんだよっ…!」





……この人、何にそんなにイラついているんだろうか。




「たくっ…あ〜〜落ち着かねぇな…タバコ吸いてぇっ…」




そう言いながら、手を繋いだまま再び店長が歩き出したので、引っ張られるようにして付いていく。




「こんなことさせて…俺をいくつだと思ってんだっ…」




そんな事を言いながらも、手を離さないでくれる彼が好きで堪らない。



……本当に楽しくて幸せな旅行だった。




また、彼とここに来れますように……。




そう心の中で願いながら、握る力をギュっと強めた。





「さっぽろ雪まつり!(B.近甘.ᙠ)」おわり
/242ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ