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◇なななの短編◇
第12章 なぁなぁな2人
────────────ともさん、彼氏は?
帰り道。
程よく酔っぱらいながら、智(とも)は、先ほどの合コンでの会話を考えていた。
……なんて答えるのが正解だったんだろうか。
はわぁ…と大きな欠伸をしながら、もうすぐ近付く自身のマンションの鍵をカバンから探し出す。
明日は土曜日。
だから、帰ったら心置きなく眠ればいい。
近付くマンション。
そして、その下のコンビニの暴力的な明かり。
眠りたいと思っていたはずなのに、まんまとその明かりに目が冴えていく。
飲み足りない…気もしてきた。
そんな事を思いながら、足を向けていた方向を即座に変える。
扉を押し開けようとすると、バチっと静電気が走って智は少し不快な気持ちになった。