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◇なななの短編◇
第12章 なぁなぁな2人
ビールが並ぶ棚を見つめて、いつも飲んでいる糖質ゼロと書かれた缶を掴む。
視線を少しずらすと、アサヒのビールが二列で並んでいた。
これも買ってく…か。
また、来るかもしれないし。
というか、何なら今も来ているかもしれない。
でも、それは少し遣り過ぎである気もした。
気遣っているように思われるだろうか……
そんな事を智は考える。
「……どっちでもいいか」
一度カゴに入れたアサヒ。それを棚に戻そうとしたが、めんどくさくなって、結局そのままレジへ持っていった。
レシートをもらうか否か。
みみっちぃ。
別に後で請求する訳でもないのに。
請求……してみる…?