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◇なななの短編◇
第12章 なぁなぁな2人
智は机の上に、コンビニのビニールを置いた。
そして、うーっと伸びをして、来ていたジャケットを脱ぐ。
放り出されたハンガー。
それを掴んで、智は冷蔵庫の前でガサガサとしている樹にそれを渡した。
「お、サンキュ」
「……何してんの?」
「いや、買ってきたやつ入れてる」
へぇ…と智は言葉を漏らす。
「私のも入れておいてくれる?」
着替えるために部屋に向かいながら、智はそう言葉を掛けた。
なんだ。
自分のは自分で買ってきたのか。
………やっぱり、アサヒの分だけ請求してみようか。
そんな事を考えながら、自分の部屋の中に入った。