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◇なななの短編◇
第1章 有川商事より読者様へお願い
◇◆有川商事会議室◆◇
机の上に長い足を乗せ、若社長、有川光瑠は不機嫌そうに溜め息をついた。
「光瑠さんっ!もぉっ、足下ろして!」
諫めるように言った真希に、あ?と光瑠は言葉を返した。
真希と過ごすはずだった休日に緊急会議で呼び出されご立腹の様子である。
「本当ですよ。
子どもじゃないんですから…」
遅れて会議室に到着した、有川商事副社長、関根要が真希の言葉に同調する。
「あ、要さん、おはようございます。」
丁寧に頭を下げる真希に要は優しい笑みを返し、
掴んだイスを動かしてわざと光瑠と真希の間に置いて腰を下ろした。
「おはようございます。
今日もかわいいですね。」
「っ…」
手を掴まれキザなセリフを吐かれた真希は困惑したまま頬を紅く染めた。
「ふざけるなっ!!!!」
乗せていた足を下ろした光瑠は真希の傍に寄って、要が掴んでいる真希の手を強引に引っ張った。
「きゃっ!ちょっと痛いですっ!」
真希は涙目になって不機嫌な光瑠を見上げた。
髪の毛が逆立ちそうなほど苛立ちながら、自分を睨んでくる光瑠に要はクククと喉を鳴らして笑った。
机の上に長い足を乗せ、若社長、有川光瑠は不機嫌そうに溜め息をついた。
「光瑠さんっ!もぉっ、足下ろして!」
諫めるように言った真希に、あ?と光瑠は言葉を返した。
真希と過ごすはずだった休日に緊急会議で呼び出されご立腹の様子である。
「本当ですよ。
子どもじゃないんですから…」
遅れて会議室に到着した、有川商事副社長、関根要が真希の言葉に同調する。
「あ、要さん、おはようございます。」
丁寧に頭を下げる真希に要は優しい笑みを返し、
掴んだイスを動かしてわざと光瑠と真希の間に置いて腰を下ろした。
「おはようございます。
今日もかわいいですね。」
「っ…」
手を掴まれキザなセリフを吐かれた真希は困惑したまま頬を紅く染めた。
「ふざけるなっ!!!!」
乗せていた足を下ろした光瑠は真希の傍に寄って、要が掴んでいる真希の手を強引に引っ張った。
「きゃっ!ちょっと痛いですっ!」
真希は涙目になって不機嫌な光瑠を見上げた。
髪の毛が逆立ちそうなほど苛立ちながら、自分を睨んでくる光瑠に要はクククと喉を鳴らして笑った。