この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
◇なななの短編◇
第12章 なぁなぁな2人
次の日。
朝から激しくセックス───…
ではなく、2人とも服を来て、外に出る準備をしていた。
体の関係から始まった2人の初めてのデート。
「ともちゃーん? まだ?」
「もうすぐ…!」
この関係にまだ、名前は付かない。
付ける必要もない、のかもしれない。
それでも、この2人は、ゆっくりと…2人のルールの中、2人のペースで関係を進めている。
「お待たせ!」
そう言って急いで靴を履き終えた智に、樹は手を伸ばす。
「ともちゃん」
「ん…?」
「手、つなご」
屈託の無い笑顔。
智も微笑みを返して、手を伸ばす。
「「いたっ!」」
繋ごうとした手に静電気が走った。
しかし、2人とも、不快な気持ちにはならなかった。
「なぁなぁな2人」おわり