この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
◇なななの短編◇
第13章 もしもな2人(近くて遠い)

耳元にキスを落とした要は、はぁ…と息を洩らしながら、自身のネクタイを緩める。


結び目が、シュっ…と音を立てて下へと降りていく。


その華麗な仕草を見ながら、真希はドキドキと鼓動を速まらせていた。


襟元をネクタイが通って、そしてふわりと宙を舞う。



真希がそれを目で追っていると、要は真希さん……と名前を呼んで再び真希に顔を近付けた。



「──よそ見はダメですよ。僕を見てください」


「っ………」



甘い甘い囁き…



それだけにびくりと体を震わせる真希が愛おしくて、要は少しだけ口元を緩ませる。



「要さんっ…せめて…ベッドにっ…」


「無理です…」


「そっ…すぐそこじゃないですかっ…」


「それはあなたにとっては、でしょ」


「……っ……」


「僕は、あんなところまで我慢出来ません」



直球すぎる言葉に、真希は何も言えずにただされるがままでいることしか出来ない。


少しずつ、余裕なさげに息を荒げる要。


2人の夜はまだまだ長い。



「真希さんっ……」


「あっ……」


「……愛してます…」


「…私も…っ…」




ああ…



今日も


寝不足は解消出来そうにない──…



そんなことを思いながら、要は再び熱く真希の唇を塞いだ。




「もしもな2人」おわり
/242ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ