この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
◇なななの短編◇
第14章 ホワイトデースペシャル(bloʇbnilᙠ)
尻すぼみの桜の言葉に心臓が高鳴る。
こう…まんまとやられてしまうのを、日頃からどうにかしたいと思っている。
でも、こんなこと言われて、やられない男なんかいねぇだろ…。
いつも素直じゃない分、たまにこういうことを言った時の破壊力たるや……
思わず天井を見上げて、はぁ……とため息を吐く。
「ちょっとっ……聞いてるんですか!!」
「……分かった分かった」
「そ、そうやってまた適当にあしらってっ……」
「うるせぇな…騒ぐな」
グッと桜の腕を引っ張って、そしてよろけた桜を強く抱き締める。
「落ち着け……」
「っ………落ち着いてます…っ」
「はいはい」
まぁ、どっちかっつーと、今は俺の方が落ち着いてねぇかもしれないが。
「………触らせねぇから」
「それは…っ…ついでに言っただけです!」
「…………」
ついで、ね。
てか、なんかあったら桜に相談?ってそんな状況全く想像出来ないんだが…