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◇なななの短編◇
第2章 冬の思い出(近くて遠い)
要を見上げる隼人の肩を光瑠は掴んだ。
「隼人、俺が肩車してやる」
光瑠の言葉に真希は耳を疑って、えっ?と声を発した。
「ありがとー!!」
別に肩車してくれれば誰でもいい隼人は光瑠を見上げて微笑む。
考えたくもなかった…
確かに、光瑠はあの時、
真希と要がどんな時間を過ごしたのかまるで知らない。
真希は…
一体どこまで関根と…
「っ…!」
モヤモヤとする光瑠を要がニコリと笑って見つめる。
なかなかいい仕返し材料を見付けた──
きっとあの時のことは、自分に非があるのだから、怒りたくても怒れずに悶々としているだろう…
要はハハハと笑いながら、歩いた。
そんな要を奥歯を噛み締めて光瑠は睨み付ける。
「…?」
不思議な二人の様子を真希は首を傾げながら、じっと眺めていた。
「こんなんじゃ、まだ仕返ししたりませんがね…」
要はチラと振り返って真希を見ると、パチッとウインクをした。
「仕返し…?」
「隼人、俺が肩車してやる」
光瑠の言葉に真希は耳を疑って、えっ?と声を発した。
「ありがとー!!」
別に肩車してくれれば誰でもいい隼人は光瑠を見上げて微笑む。
考えたくもなかった…
確かに、光瑠はあの時、
真希と要がどんな時間を過ごしたのかまるで知らない。
真希は…
一体どこまで関根と…
「っ…!」
モヤモヤとする光瑠を要がニコリと笑って見つめる。
なかなかいい仕返し材料を見付けた──
きっとあの時のことは、自分に非があるのだから、怒りたくても怒れずに悶々としているだろう…
要はハハハと笑いながら、歩いた。
そんな要を奥歯を噛み締めて光瑠は睨み付ける。
「…?」
不思議な二人の様子を真希は首を傾げながら、じっと眺めていた。
「こんなんじゃ、まだ仕返ししたりませんがね…」
要はチラと振り返って真希を見ると、パチッとウインクをした。
「仕返し…?」