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◇なななの短編◇
第2章 冬の思い出(近くて遠い)
何…っ!?
光瑠は目をかっと見開いて真希を見つめた。
「え…?あぁ、はい…
とても楽しかったです」
にこりと優しい笑みを返した真希は光瑠が動揺しているのに気付かず言葉を続けた。
「本当、要さんの射的、凄かったです…」
「いやいや、あれは簡単でしたから…それより真希さんのスパーボール掬いの方が──」
「ちょっと待てっ!!!!」
思い出話に花を咲かせる二人を光瑠が遮った。
「祭りとは、なんだ…っ!いつそんなものにっ…!!」
狼狽える光瑠を見て、真希は戸惑ったように目を泳がせた。
逆に要はニヤリと余裕たっぷりに笑って光瑠の肩に手を置いた。
「──いつだったか……あぁっ……確か……誰かさんが、呑んだくれて周りの人たちに当たり散らしていた時だったと思います…」
要の言葉がグサリと光瑠の心を突き刺した。
っ……
あの時かっ…!
「光瑠さん…?」
要が何を言ったのかよく聞こえなかった真希は、光瑠の表情が七変化するのを見て、首を傾げた。
「っ…」
言葉を返せずワナワナとする光瑠を要は満足そうに見つめた。
光瑠は目をかっと見開いて真希を見つめた。
「え…?あぁ、はい…
とても楽しかったです」
にこりと優しい笑みを返した真希は光瑠が動揺しているのに気付かず言葉を続けた。
「本当、要さんの射的、凄かったです…」
「いやいや、あれは簡単でしたから…それより真希さんのスパーボール掬いの方が──」
「ちょっと待てっ!!!!」
思い出話に花を咲かせる二人を光瑠が遮った。
「祭りとは、なんだ…っ!いつそんなものにっ…!!」
狼狽える光瑠を見て、真希は戸惑ったように目を泳がせた。
逆に要はニヤリと余裕たっぷりに笑って光瑠の肩に手を置いた。
「──いつだったか……あぁっ……確か……誰かさんが、呑んだくれて周りの人たちに当たり散らしていた時だったと思います…」
要の言葉がグサリと光瑠の心を突き刺した。
っ……
あの時かっ…!
「光瑠さん…?」
要が何を言ったのかよく聞こえなかった真希は、光瑠の表情が七変化するのを見て、首を傾げた。
「っ…」
言葉を返せずワナワナとする光瑠を要は満足そうに見つめた。