この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
◇なななの短編◇
第4章 2013年2月9日(近くて遠い)
「あっ…ダメっ…」
身をよじらせ顔を上気させる真希をみて、光瑠は歯ぎしりさせると乱暴に真希の肩を掴んだ。
「おいっ!真希起きろっ!いい加減にしろっ!」
「……ん…」
目を覚ました真希は息を切らしながら目を擦る。
「………随分“気持ち良さそうに”眠ってましたね…」
「黙れ関根っ!」
「あれ…二人とも…酔ってるんじゃ…」
徐々に状況を把握した真希が首を傾げて二人を見る。
「あぁっ!?ワイン一本開けただけで酔うわけないだろうがっ…!!!」
イライラを募らせる光瑠に真希は目を見開いて顔を紅くする。
「じゃあ…夢っ…?」
「ねぇ真希さん…どんな夢を見ていたのか教えてください…」
「えっ…いやっ…あのっ…」
「俺も気になる。
返答いかんによってはお前を今日寝かさない。」
「えっ…どっ、どうして…っ」
困り果てる真希に二人が迫る。
危険を感じた真希は、すぐさまソファーから立ち上がって、部屋から猛ダッシュで逃げ出した。
「あっ…真希さん」
「逃げるな真希っ…!!」
「許してくださいーー!!」
有川邸は広い───
鬼ごっこ、かくれんぼには持ってこいの場所である。
【完】
身をよじらせ顔を上気させる真希をみて、光瑠は歯ぎしりさせると乱暴に真希の肩を掴んだ。
「おいっ!真希起きろっ!いい加減にしろっ!」
「……ん…」
目を覚ました真希は息を切らしながら目を擦る。
「………随分“気持ち良さそうに”眠ってましたね…」
「黙れ関根っ!」
「あれ…二人とも…酔ってるんじゃ…」
徐々に状況を把握した真希が首を傾げて二人を見る。
「あぁっ!?ワイン一本開けただけで酔うわけないだろうがっ…!!!」
イライラを募らせる光瑠に真希は目を見開いて顔を紅くする。
「じゃあ…夢っ…?」
「ねぇ真希さん…どんな夢を見ていたのか教えてください…」
「えっ…いやっ…あのっ…」
「俺も気になる。
返答いかんによってはお前を今日寝かさない。」
「えっ…どっ、どうして…っ」
困り果てる真希に二人が迫る。
危険を感じた真希は、すぐさまソファーから立ち上がって、部屋から猛ダッシュで逃げ出した。
「あっ…真希さん」
「逃げるな真希っ…!!」
「許してくださいーー!!」
有川邸は広い───
鬼ごっこ、かくれんぼには持ってこいの場所である。
【完】