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◇なななの短編◇
第4章 2013年2月9日(近くて遠い)
────────…
洩れる息が何か艶かしい…
苦しそうなのに、何故か淫靡で…
光瑠と要は
眠ってしまった真希を見つめながら、ゴクリと唾を飲んだ。
「はぁっ…んっ…」
寝息はやはり苦しそうというより───
うっ、うんっと咳払いをして顔を赤らめた要は光瑠の方を見た。
「拷問だなぁ…」
要の呟きで光瑠はハッとした。
「変な想像をするなっ!」
怒鳴っておきながら、光瑠の頭は変な想像でいっぱいである。
どんな夢を見ているのか…
俺と…
「要さっ…あっ…」
あぁっ…!?!?
真希の寝言に要は目を丸く、光瑠は血管をブチッと切らした。
「僕と…?」
信じられないと言った具合で口元を押さえる要。
「ふざけやがって!!!何で関根の名前が出てくる!」
「そりゃあ…潜在的に真希さんが僕を求めているということじゃ?」
「あぁっ!?んな訳ないだろっ…!なんなんだお前はっ!!真希の夢にまで入り込むなっ!!」
「それは無茶な話です…」
そう言葉を返す要の表情は満足そうだ。
洩れる息が何か艶かしい…
苦しそうなのに、何故か淫靡で…
光瑠と要は
眠ってしまった真希を見つめながら、ゴクリと唾を飲んだ。
「はぁっ…んっ…」
寝息はやはり苦しそうというより───
うっ、うんっと咳払いをして顔を赤らめた要は光瑠の方を見た。
「拷問だなぁ…」
要の呟きで光瑠はハッとした。
「変な想像をするなっ!」
怒鳴っておきながら、光瑠の頭は変な想像でいっぱいである。
どんな夢を見ているのか…
俺と…
「要さっ…あっ…」
あぁっ…!?!?
真希の寝言に要は目を丸く、光瑠は血管をブチッと切らした。
「僕と…?」
信じられないと言った具合で口元を押さえる要。
「ふざけやがって!!!何で関根の名前が出てくる!」
「そりゃあ…潜在的に真希さんが僕を求めているということじゃ?」
「あぁっ!?んな訳ないだろっ…!なんなんだお前はっ!!真希の夢にまで入り込むなっ!!」
「それは無茶な話です…」
そう言葉を返す要の表情は満足そうだ。