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◇なななの短編◇
第5章 サンタが有川邸にやってきた!(近くて遠い)
今、
私の前にいるサンタクロースは
確実に世界で一番不機嫌だ。
「ぷっ…」
吹き出した要さんに、
さらにサンタクロースは不機嫌そうに目付きを鋭くする。
「ちょっと…!要さんっ…!」
肘で要さんを小突いて、小声でそう言うと、要さんは必死に笑いを堪えようと涙を流していた。
「すみませんっ…ついっ…」
「お姉ちゃんっ…!
本当に…本当にサンタさん来たぁ!!!」
目をキラキラさせた隼人はサンタクロースに飛び付いた。
『ひ か る さ ん 、 わ ら っ て … !』
そう口パクで何度も伝えてるけども、サンタクロースに扮した光瑠さんは眉をピクピク動かしたまま全く笑わない。
もぉ…!
そんなんじゃ光瑠さんだって丸分かりじゃない…
「あのね、僕この一年間凄くお利口にしてたんだよ!!!」
「知らん!」
「ちょっ…!」
全くサンタクロースのふりをしない光瑠さんに慌てる私の横で要さんが俯いたままプルプルと震えている。
「ダメだっ…おかしすぎてっ…お腹がよじれるどころの騒ぎじゃないっ…」
もうっ!要さんっ!!
私の前にいるサンタクロースは
確実に世界で一番不機嫌だ。
「ぷっ…」
吹き出した要さんに、
さらにサンタクロースは不機嫌そうに目付きを鋭くする。
「ちょっと…!要さんっ…!」
肘で要さんを小突いて、小声でそう言うと、要さんは必死に笑いを堪えようと涙を流していた。
「すみませんっ…ついっ…」
「お姉ちゃんっ…!
本当に…本当にサンタさん来たぁ!!!」
目をキラキラさせた隼人はサンタクロースに飛び付いた。
『ひ か る さ ん 、 わ ら っ て … !』
そう口パクで何度も伝えてるけども、サンタクロースに扮した光瑠さんは眉をピクピク動かしたまま全く笑わない。
もぉ…!
そんなんじゃ光瑠さんだって丸分かりじゃない…
「あのね、僕この一年間凄くお利口にしてたんだよ!!!」
「知らん!」
「ちょっ…!」
全くサンタクロースのふりをしない光瑠さんに慌てる私の横で要さんが俯いたままプルプルと震えている。
「ダメだっ…おかしすぎてっ…お腹がよじれるどころの騒ぎじゃないっ…」
もうっ!要さんっ!!