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◇なななの短編◇
第5章 サンタが有川邸にやってきた!(近くて遠い)
「……その光瑠という奴を俺は知らないが、きっと素晴らしい奴に違いない。」
腕を組んで偉そうにそんな事を言う光瑠さんにため息が洩れる。
「えーそんなことないよー!!」
「なっ!」
隼人の言葉に要さんはもう堪える事もせずゲラゲラ笑っている。
「お前っ…──」
「僕よりわがままでお姉ちゃんのこといつも困らせてるしー!」
「っ……」
「お酒のみ過ぎっていつも怒られてるしー」
「っ……」
「大人なのに、たぁくさん好き嫌いあるしー」
「っ…もっ、もういい!黙れっ…!!お前に渡すプレゼントなんかないっ!!」
光瑠さんの言葉を聞いた隼人は、えっ…と固まった後、ジワジワと目に涙を溜め出した。
「……やっちゃいましたね」
要さんはそう呟くと、すぐさま隼人の元に寄った。
「ふぇっ…なっ、なんでっ!…ぼくっ…いい子にしてたのにっ…」
次第にしゃくりあげる隼人を見て光瑠さんはウッと身を引かせる。
「おい、隼人…今のは確かにこのサンタが100%悪いけど…お前、男だろ?だったら泣くな。」
要さんは優しくそう言うとしゃがみこんで隼人の顔を覗きながら頭を撫でた。
「そっ、そうだっ…泣くなっ!!今のは冗談だっ…」
光瑠さんは、要さんの言葉に反発する余裕もないほどアワワワしながらしゃがみこんだ。
そして隼人の涙を無かったことにするかのように、赤い衣装の袖でごしごしと拭く。
何だか──
すっごくおもしろい…
腕を組んで偉そうにそんな事を言う光瑠さんにため息が洩れる。
「えーそんなことないよー!!」
「なっ!」
隼人の言葉に要さんはもう堪える事もせずゲラゲラ笑っている。
「お前っ…──」
「僕よりわがままでお姉ちゃんのこといつも困らせてるしー!」
「っ……」
「お酒のみ過ぎっていつも怒られてるしー」
「っ……」
「大人なのに、たぁくさん好き嫌いあるしー」
「っ…もっ、もういい!黙れっ…!!お前に渡すプレゼントなんかないっ!!」
光瑠さんの言葉を聞いた隼人は、えっ…と固まった後、ジワジワと目に涙を溜め出した。
「……やっちゃいましたね」
要さんはそう呟くと、すぐさま隼人の元に寄った。
「ふぇっ…なっ、なんでっ!…ぼくっ…いい子にしてたのにっ…」
次第にしゃくりあげる隼人を見て光瑠さんはウッと身を引かせる。
「おい、隼人…今のは確かにこのサンタが100%悪いけど…お前、男だろ?だったら泣くな。」
要さんは優しくそう言うとしゃがみこんで隼人の顔を覗きながら頭を撫でた。
「そっ、そうだっ…泣くなっ!!今のは冗談だっ…」
光瑠さんは、要さんの言葉に反発する余裕もないほどアワワワしながらしゃがみこんだ。
そして隼人の涙を無かったことにするかのように、赤い衣装の袖でごしごしと拭く。
何だか──
すっごくおもしろい…