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◇なななの短編◇
第5章 サンタが有川邸にやってきた!(近くて遠い)
────────…
「ああ帰る」
早く着替えたい
と言いそうになるのを光瑠は堪える。
ずっと部下に笑われているのももう限界だった。
何故この俺がこんなことをっ…
理由は簡単──
嫌だと何度も言ったのに、真希に『お願いです…!』と上目遣いで言われ……
つい『わ…かった…』と魔法にかけられたように言ってしまったからだ。
「ほら隼人、サンタさん他のおうちにも行かなきゃいけないから忙しいんだよ。」
そういってニコリと微笑んだ真希に光瑠は近付いた。
「──お前にもやる」
「え…?」
首を傾げた真希に光瑠はプレゼントを渡した。
「これは…?」
「寒いからな…
これからはそれを着て寝ろ」
あの薄手の寝巻きでは風邪を引くだろうと最近思っていた光瑠は、特注で真希に似合う厚手の寝巻きを用意していた。
「すっごくかわいい…
嬉しいです!!
ありがとうございますっ…」
また飛びきりの笑顔を向けられ、光瑠は髭だらけの口元をこれでもかと緩ます。
「真希さん、そんなの着なくても、僕が温めますよ?」
「っ…何言ってるんですかっ…要さんっ…」
爽やかな笑みを向けながらそう言った要に真希が顔を紅くする。
「っ…関根お前なぁあ!!!」
光瑠は、ワナワナしながら真希から要の方に向き直った。
「ああ帰る」
早く着替えたい
と言いそうになるのを光瑠は堪える。
ずっと部下に笑われているのももう限界だった。
何故この俺がこんなことをっ…
理由は簡単──
嫌だと何度も言ったのに、真希に『お願いです…!』と上目遣いで言われ……
つい『わ…かった…』と魔法にかけられたように言ってしまったからだ。
「ほら隼人、サンタさん他のおうちにも行かなきゃいけないから忙しいんだよ。」
そういってニコリと微笑んだ真希に光瑠は近付いた。
「──お前にもやる」
「え…?」
首を傾げた真希に光瑠はプレゼントを渡した。
「これは…?」
「寒いからな…
これからはそれを着て寝ろ」
あの薄手の寝巻きでは風邪を引くだろうと最近思っていた光瑠は、特注で真希に似合う厚手の寝巻きを用意していた。
「すっごくかわいい…
嬉しいです!!
ありがとうございますっ…」
また飛びきりの笑顔を向けられ、光瑠は髭だらけの口元をこれでもかと緩ます。
「真希さん、そんなの着なくても、僕が温めますよ?」
「っ…何言ってるんですかっ…要さんっ…」
爽やかな笑みを向けながらそう言った要に真希が顔を紅くする。
「っ…関根お前なぁあ!!!」
光瑠は、ワナワナしながら真希から要の方に向き直った。