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タケルと恭子の1224
第2章 21:00
恭子の部屋は
慣れている


大学の友達とも
よく来ていたし

相談がある
と、恭子から連絡があれば
一人で部屋に
行くこともあった


部屋の近くにある
コンビニの前を通ると
どちらともなく

「寄る?」

と、声をかけるのも
いつものこと


今日は
タケルが声をかけて
恭子が頷いたのを確認すると

コンビニのドアを開けて
恭子を中に入らせた


タケルも
中に入ると
店の中の暖かさに
思わず声がもれた


「あったけ…」


その声で
やっと気付いたのか
恭子が
目を丸くした


「タ…タケ…

ご、ごめん!!
マフラーごめんね?

てか、コートは?
やだ、カフェに忘れたの??」


恭子は
急いでマフラーを外し
タケルの首に
巻きつけた


「大学に忘れた(笑)」



「や、やだほんと?
ほんっとドジなんだから…
やだ、なんで笑ってんの?
タケのドジっ」



あったけ…

恭子が
巻いてたマフラー
恭子が
巻いてくれるとか

すげー幸せ…


コート忘れて
よかったかも




タケルの笑顔は

そんな理由だろう




コンビニにいる間

タケルは
なんとも幸せそうな笑顔で
聞かなくても分かる
恭子の好きな食べ物や
飲みものを
どんどんカゴに入れて歩いた


「買いすぎじゃない?」


と、恭子も
少し元気を取り戻したのか
笑顔を見せ


「朝まで話聞くから
これくらい必要だろ?」


と、タケルも
笑っていた



そのあと

どんなことが
起きるのか

まだ

何も知らずに
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