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王子と専属メイドの戯れ
第2章 携帯
「俺は無視かよー…さすが大財閥のおぼっちゃまだな」



神崎さんは小声でそう言い肩をすくめます。



「でも、里音ちゃんと同じクラスでラッキーだな」




えっ…里音ちゃんって……



神崎さんはわたしを見てニッコリ笑っています。




「えっ?あの…なぜですか?」




「んー?まだ秘密」



な、なんだろう…この人苦手だ…。



わたしは苦笑いしか出来ませんでした。




ブーーーーーブーーーーー



その時、わたしのスカートのポケットにある携帯が鳴りました。

こんな時間に連絡なんて…誰でしょう?
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