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王子と専属メイドの戯れ
第2章 携帯
ガラっ



「おはようございます」



入ってきたのは先生でした。




白衣を着たその人は、初めてみかける先生でした。


なんだかお若い…?


ここの学校の先生は厳選された一流の先生のみなので、こんなに若い方は珍しいのです。




「えーっと、初めまして。わたしは今年度このクラスを担当する成瀬 景(なるせ けい)です。欠席が3名だから…揃っていますね」



えっ、授業開始早々3名も欠席?




有名人や芸能人が多いこの学校で欠席者は珍しくないですが、いきなり3人も…

他のクラスメイトさんがどんな方か気になっていたので、残念です。



「では、出席とりますね。神崎 慶喜くん」


「はーい」


「西園寺 楓(かえで)くん」


「…はい」


「東大寺 里音さん」


「はいっ」



「一年間、よろしくお願いしますね」



なんだか丁寧で優しそうです。



光騎さまはどんなクラスなのでしょう…。
早く光騎さまに会いたいな…。



そう思ったわたしの頬は、また赤く火照っていくのでした。
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