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王子と専属メイドの戯れ
第4章 クラス
「あ〜あっ…大量に宿題出してくれちゃって…」

神崎さんが終わるなりそうこぼしました。



クラスの終わりに、先生はそれぞれに英文の翻訳を割り当てました。



その量の多いこと…。
2年生は大変ですね…




わたしはクラスが終わるなり西園寺さんに一礼し、すぐに自分の席へ戻りました。



なんだか近くにいると落ち着かないのです…




太ももを撫でられていた感触を思い出してしまいます。




もしあのまま続いていたら…



西園寺さんの手はどこまで……


上に……



「里音ちゃん?」




「…っ!」




神崎さんに呼ばれて我にかえりました。

わたし…何を考えて……




「ねぇ?ほんとに具合悪くないの?顔赤いよ?」





神崎さんはわたしの顔を覗き込み心配して下さいました。



「あ…神崎さん…っ大丈夫ですから!元気ですよ」



顔が赤いのを誤魔化したくて、必死に笑顔を作りました。



「無理しないで、保健室でも行けば?あとひとクラスだけだし…」



神崎さんはなおも心配してくれます。


「ありがとうございます。でも…」



「さっさと寝て来たら?」



ここで声が割り込みました。


西園寺さんです。
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