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王子と専属メイドの戯れ
第5章 備品室
「は、離してください…っ!!」




わたしが両手で抵抗しようとすると、西園寺さんはわたしの両手首を片手で掴み、頭の上でまとめて壁におしつけました。



ギュッ


「!!っいや…っ……はなしっ」



「メイドとご主人のそんな関係、許されると思ってるの?」




西園寺さんは鋭い微笑みでそう言うと、わたしの顎から手を離し、その手を下に下ろしていきます。


ツーー…

首を撫でて、胸を制服の上からなぞります。



「…やっ!」


わたしはもどかしい感触に身をよじります。


「こんな敏感な身体で…」



胸のてっぺんをなぞると、そのまま下ろして、お腹の横を滑るように撫でられました。



「ひゃ…っ…あ……」


わたしはくすぐったいとはまた違う痺れに耐えていました。



「いけないメイドだな…」



そう言いながら、西園寺さんの手は腰をなぞり、そのまま先ほど触れていた太ももに手を当てます。




スカートの裾から手をそっと入れて、今度は上に手を動かします。



「西園寺さん…っどうして……っ?!」




わたしは訳がわからず、ただただ必死にそう言いました。



西園寺さんはその問いに、答えるために、腰をかがめてわたしと同じ高さに顔を寄せてきました。



その目は好機に満ち、わたしはゾクリと背筋が凍るようでした。
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