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王子と専属メイドの戯れ
第5章 備品室
「え?…っいえ…あの…え?」



急に謝られて、わたしは混乱しました。




だって、散々セクハラのようなことをされて、光騎さまの名を出し脅されて…




なのに…



「お前は無防備だから、せいぜい気をつけろよ」




なんでこんな心配までされてるんですか?!



あまりの理不尽に怒りが湧き出てきました。



「じゃ、お前は保健室行っとけよ?」


そう言って立ち去ろうとする西園寺さんを、わたしは思わず呼び止めてしまいました。




「ちょっ…ちょっとお待ちくださいっ!!」



ガシッ


思わず西園寺さんの制服を掴みます。


西園寺さんは不思議そうにわたしを見下ろしました。




「何?」



「な、何って…っ!あなた!そのっ!!えっと!!」




ど、どうしよう…何が言いたいんだっけ?!



あまりの奔放さに何を言うべきかわからなくなりました。




「えっと…っ…」




「…俺、早く戻らなきゃなんだけど…」




「光騎さまに何かしたらわたしが許しませんから!!」



急かされてついと出た言葉がこれでした。




西園寺さんはその一言にポカンとしたあと、また苦笑いをしました。



「……言いたいことってそれだけ?」


クスクス笑いながら西園寺さんは言いました。

ひどくバカにされている様ですが、今1番考えていることでした。


わたしは黙ってうなづきました。




「……じゃあさ、お前にはいーわけ?」


「…え?」



西園寺さんはまたわたしの顔に自分の顔を寄せてきます。



視線を合わせると、わたしにささやきます。



「教室でもビクビクしちゃってさ……感じてたんだよな?」



わたしは途端に顔が真っ赤になりました。



「ち、違いますっ!」


サッと目を逸らして反論します。

ですが西園寺さんは執拗にわたしの耳元に口を寄せてきました。


「さっきも体震わせてさ……本当はもっとしてほしいの?」



「そんなわけありませんっ!」



わたしは思わず西園寺さんの胸をドンッと押してしまいました。


西園寺さんは押されるがままに後ずさるとニヤリと口角を上げて笑いました。



「……せいぜいご主人に可愛がってもらえよ」



そう言って、西園寺さんはわたしを残して部屋から出ていきました。

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