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王子と専属メイドの戯れ
第7章 下校
「あっ、里音ちゃん。ちょうど良かった」



保健室のドアを開けると、そこには神崎さんが立っていました。



「神崎さんっ?」



「カバン置きっ放しだったでしょ。ホームルーム終わったから持ってきたんだ」




神崎さんは柔らかく笑うとわたしのカバンをヒョイと掲げました。



「あっ、ありがとうございます!重いのにスミマセン!」



「あと、コートと、これもだよね?」


上着と、光騎さまとのお昼の準備のための道具が入ったトートバッグ。
神崎さんは全て持ってきてくださいました。



「本当にすいません」


わたしは申し訳なくなりました。



神崎さんはいーのいーのっとわたし笑ってくれました。


「調子はいい?」



わたしに荷物を渡しながら神崎さんが顔色を伺ってきます。


もう余計な心配かけさせられませんっ!



「はいっ!ご心配ありがとうございます」



わたしは満面の笑みでそう言いました。


神崎さんもそれに応じてニッコリ笑いました。
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