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余熱
第4章 滲みる

変な声が出そうになる口を、左手で必死に抑えた。


指示棒の先はじわじわと太腿を伝い、再び脚の付け根にやってきた。


くすぐったくて堪らないけど、嫌ではなかった。


先生の言う通り、ただ熱いだけで、苦しくはなかった。


すると、指示棒の先が内腿に触れた。


先生は、反射的にきつく閉じられたわたしの膝と膝の間に、空いている右手を当て、わたしの脚を少し開かせた。


閉じた脚から解放された指示棒は、内腿を下から上へ、ゆっくりなぞっていく。


身体中のすべての熱が下腹部に集まって、じんじんする。



そして、脚の付け根まで到達した指示棒の先は、ショーツの上からわたしの中心をなぞった。


「…んっ…」


吐息に声が交じってしまう。抑えきれなかった。


体がすくむ。


下腹部に集中した身体中の熱が、これまでにないくらい激しく、燃え上がった。



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