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余熱
第4章 滲みる

秘部の上部を擦る指示棒の先の速度が、速くなっていく。


「…はぁ…っ…んっ…んん…っ」


呼吸が荒くなる。声がますます抑えられなくなる。


波のような何かが、押し寄せてくる。


――なんか…これはだめ…っ!

呑み込まれる…溺れる…!


「せん…っせ…だっ…だ…めっ…やめ…てっ…せんせ…っ」


首を横に何度も振り、息も絶え絶えに懇願する。


「…やめない。

やめられるわけがないだろ。

…こんなのまだ、序の口だから。」


先生はそう言うと、指示棒を動かすのを止め、ポケットにしまった。


そして机をいささか乱暴にどかすと、椅子の前に跪き、スカートの中に手を入れ、今度は親指でさっきの続きを始めた。


それは、さっきよりも、ずっと速く、激しく、凶暴な手つきだった。


「ひゃ…っ…せんせ…っ…だめ…っ…だめ…っ」


右手で先生の蠢く左手を掴もうとしたが、先生の右手に捕まえられ、指を絡めて強く握られる。


先ほどとは比べものにならない速さで、脳天に何かが向かってくる。


脚が、腰が、がくがくと震える。


――も、もう…だめ…!


堪えきれず、何かを手放すようにすると、高波がわたしを呑み込んだ。

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