この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
余熱
第7章 火照る

二人のただならぬ雰囲気に、道行く人の視線が集まる。

「…とっ、とりあえず、まず、家、帰ろ、

話は、それから…」

わたしはお茶を濁して、祐の手を引き、点滅し出した青信号を駆け渡った。

そして信号を渡ったところで、先ほど祐と手を繋いだことを思い出し、慌てて手を離した。

それからマンションに着くまで、二人の間にはむず痒い沈黙が流れた。


先に口を開いたのは、祐だった。

わたしたちそれぞれの家がある7階へと昇るエレベーターの中、


「…今日は葉月の家がいい。」


「えっ」

いつもは祐の家と決まっているのだ。


「キスしたいから。」


な…っ!

何でそんなことさらっと口にできるの!?

いつもは祐と話していると落ち着くのに、今日は心を掻き乱されてばっかりだ。

祐に聞こえてしまうんじゃないかってくらい、心臓がうるさく鳴っている。

「…そ、そ、そんなの、別に祐ん家でもいいじゃん…!」



「俺ん家だと、歯止めがきかなくなる。」



そしてこんなことまで真顔で言ってのける祐。

心臓が木っ端微塵に砕け散ってしまうかと思った。

/132ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ