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あなたと×××
第3章 会社でドキドキ
――――
駅の売店で買ったマスクですっぴんを隠し、朝礼が終わるや否やメイク道具一式を持ってトイレに駆け込む。
「はぁ…」
鏡に映る冴えないアラサー顔に、もはやタメ息しか出ない。
脳裏には、昨夜の出来事が断片的に甦っていた―――…
クリスマスを兼ねた忘年会はわが社の恒例行事で、イブに予定のない寂しい独身社員にとっては有難いプレゼントである。
もちろん私も例外ではなく、新人の頃に指導してもらって以来ずっと好意を抱いている三田先輩と同じ会場でクリスマスを過ごせるだけで幸せだった。
駅の売店で買ったマスクですっぴんを隠し、朝礼が終わるや否やメイク道具一式を持ってトイレに駆け込む。
「はぁ…」
鏡に映る冴えないアラサー顔に、もはやタメ息しか出ない。
脳裏には、昨夜の出来事が断片的に甦っていた―――…
クリスマスを兼ねた忘年会はわが社の恒例行事で、イブに予定のない寂しい独身社員にとっては有難いプレゼントである。
もちろん私も例外ではなく、新人の頃に指導してもらって以来ずっと好意を抱いている三田先輩と同じ会場でクリスマスを過ごせるだけで幸せだった。