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光と首輪、絡まる鎖
第4章 水着
「ん・・・」
目が覚めると部屋は明るいままで、
わたしは賢児さんの腕の中に居た。
わたしのことを大事そうに
抱きしめながら眠る賢児さん。
いつも少しつり上がっている目。
今は閉じられていて
賢児さんってまつげ長いんだ、と
初めて気付いた。
つり目の人って、わたしはすごく恐く見えて
冷たい人なのかもしれないって思ってた。
でも最初に会った時から話しかけてくれたし
わたしに対してはすごく優しい。
光さんを「あいつ」って言ったり
軽蔑した時もあったけど、
それはわたしのことを
そんなに好きでいてくれたからかなって、
最近少し思うようになった。