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光と首輪、絡まる鎖
第1章 出会い


「ひみつ」



彼はそう言って笑うと
わたしを乗せたまま車を発進させた。




なんだか見慣れない道に入ってきて
少し不安になり、光さんに
「どこに行くの?」って聞いても



「言ったらつまらないでしょ」って言って
何も教えてくれない。




わたしは流れる景色を見たり
車の中に流れる曲を聞いて、
光さんの運転する横顔や
ハンドルを握る手を見ていた。




運転しているだけでかっこよくて
ずっと見ていても飽きなかった。




しばらく走ると急な坂を登り始めて
どこに行くのかとまた少し不安になった。




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