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光と首輪、絡まる鎖
第1章 出会い
しばらくその坂を上って走ると
駐車場みたいな場所に車を停めた。
広い場所に車を停めただけで
周りは暗くて見えないから、
もしかしたら
駐車場ではないかもしれないけれど。
「暗いから足元気をつけて」
「はい」
本当に真っ暗で何も見えない。
その分、星は凄く綺麗に見えた。
でも少し寒かった。
「そこ階段」
「あ、キャッ!」
段差に躓いたのか転んでしまった。
別に痛いところもなかったから
そのまま歩き始めると
「手」って光さんに言われて、
光さんがぼんやりと
わたしに手を差し出しているように見えた。