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光と首輪、絡まる鎖
第1章 出会い
もっと大人っぽい言葉が出ないものか。
これじゃ本当に子供だ、
と思いながら
その綺麗な夜景に感動して
何も言えなくなっていた。
「ここ穴場なんだよね」
そう言いながら
光さんは笑っている。
わたしの顔を見つめて。
・・・・・好き。
こんなに胸を締め付けるような思いなんて
初めてで、戸惑ってしまった。
今まで好きな人だってできた。
彼氏だってできた。
でもこんなに胸をぎゅうぎゅうと締め付け
笑っている顔を見ているだけでいいなんて、
隣に居られるだけでこんなに幸せだなんて、
そんなこと思ったのは初めてだった。