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光と首輪、絡まる鎖
第6章 香り



賢児さんはしばらくわたしを抱きしめると
急に体に巻き付いていた腕を離し、

「ちょっと待っててね」

と言ってベッドから出ていった。




光さんのパーカーを持って
洗面所のほうに消えると
ジャーッと水道を出す音が聞こえた。




わたしが布団の中に入り待っていると、
しばらくして賢児さんが戻ってきた。




「光のパーカー汚しちゃった」

「えっ!?」

「こはる抱いてたらあいつの匂いするから・・・
 イライラしてたらあいつの服の上に出してた」




やっぱり服の上だったんだ・・・




わたしの服じゃなくて、光さんのだったけど。




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