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光と首輪、絡まる鎖
第6章 香り
すると賢児さんはクスッと笑うと
わたしの耳元で
「俺と結婚したら毎日でもしてあげる」
なんて囁いた。
顔に身体中の血が集まるみたいに
すごく熱く感じて、
それを賢児さんに見られないように
首に抱きついた。
賢児さんはわたしの体を優しく抱きしめると
「こはる、好きだよ」
と言ってくれた。
わたしは?
わたしは光さんのことが・・・?
賢児さん・・・
賢児さんのことも
わたしは好きになってきていると思う。
でもまだ賢児さんには、はっきりと言えない。
光さんにときめいて、
光さんのことが好きだって
今日も思ったばかりなのに・・・