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光と首輪、絡まる鎖
第1章 出会い
車まで着き、乗車する。
光さんは暖房を少し強めてくれて
「寒かったら言って」
と言うと車を発進させた。
その日はそのまま
家まで送り届けてくれて、
「おやすみ」と
わたしに笑顔を向けると、
ブォンブォンと
スポーツカーの低いマフラーの音を響かせ、
走り去ってしまった。
たったそれだけ。
キスもなにもない。
ただ、段差があるからと
手を引いてもらっただけ。
それだけでも充分
わたしは光さんに堕ちてしまっていた。
んーん、その前から
光さんの罠に堕ちてしまっていた。