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光と首輪、絡まる鎖
第7章 雪山
でも30分待っても、1時間待っても
誰も迎えに来てくれなくて
大きな窓に張り付くと
分かりやすそうな幸成さんや浩輔さんのウェアを探した。
しばらく見ていても見つからなくて
とりあえずトイレに行こうと思って
席を外して戻ったら
賢児さんがわたしを呼んでいた。
「こはるー?どこー?こはるー?」
「賢児さんごめん!トイレ行ってた」
「あ、よかったこはる。
どっか行っちゃったかと思った」
賢児さんが心配そうな顔をして
ぎゅっと抱きしめてくれた。